歴史学コース
村上 麻佑子准教授
人間とは一体何なのか。多元的に捉えられるこの問いをめぐり、人間の生み出した貨幣や農業に注目し、主に古代史の歴史事象の中に答えを探ることが私の研究です。その中で貨幣や農業が、分業社会、国家の成り立ち、災害や飢饉などの非常時と密接にかかわりながら展開していることがみえてきました。このことは、今を生きるわれわれの営みにも少なからずかかわっているのではないかと考えています。
所属 | 研究院人文科学系 人文社会学領域 |
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学位 | 博士(文学) |
研究分野 | 日本史 古代史 |
担当経験のある科目(授業) | 日本史概論A 日本古代史特殊研究 日本古代史演習 |
学科・コース |
歴史学コース |
担当課程 | 博士前期課程 |
研究内容の詳細 | 貨幣の原理についての考察の他、装飾貨幣の流通や古代国家による貨幣発行の意味、また貨幣が神とどのような関係を持っているのかといった問題関心から、先史、古代の日本社会を中心にして研究を行っています。最近では気候変動の中での貨幣のあり方にも注目しています。 |
指導可能分野 | 日本古代史 |
キーワード | 日本古代史、思想史 |
受験生へのメッセージ | 我々はなぜ今存在し、生活することができるのか。一見すると無関係に思えるかもしれませんが、その手掛かりの一部は確かに古代社会にあります。自分なりの視点を見つけ出し、古代人の英知に思いをはせながら、史料との格闘を楽しみましょう。 |