歴史学コース
西村 さとみ教授
過去の人が書き綴った物語、絵画や彫刻がなぜこれほどに心を打つのか、「あぁ、日本的だな」と思い、また考えるのはなぜか。私ばかりでなく、複数の人びとが同じように感じたり考えたりするのはなぜか。平安中期に創造された、いわゆる国風文化を中心に、日本文化と称されるものを追究している根底には、自分自身も含めた人びとへの関心が横たわっているような気がします。研究の道はどこまでも続いています。
所属 | 研究院人文科学系 人文社会学領域 |
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学位 | 博士(文学) |
研究分野 | 日本文化史 日本古代史 |
担当経験のある科目(授業) | 日本史特殊研究 日本史演習AⅠ 古文書学実習A |
学科・コース |
歴史学コース 比較文化講座 |
担当課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究内容の詳細 | 平安時代を中心に、日本的と称される文化の成立とその展開について研究しています。日本史分野では顧みられることが少なかった文学作品にも目を向け、それらの歴史史料としての可能性を追究するとともに、文学や絵画といった狭い意味での文化事象の分析にとどまらない文化史の方法についても考えています。 |
指導可能分野 | 日本古代史/日本文化史 |
これまでに指導した 修士論文題目 |
色彩と人間-平安・鎌倉期を中心に- 〈元服〉の揺籃期-日本古代における人間観の考究- 古代日本における祈雨・止雨儀礼の変遷 |
これまでに指導した 博士論文題目 |
仮名文学の誕生と「やまと」 |
キーワード | 日本古代史 |
受験生へのメッセージ | 史料を読んでいると、私たちと同じだ、長い時間を経ても人は変わらないんだと思うことがある一方で、なぜこんなふうに考えるのと驚くこともあります。私たちは、これまで生きてきた数多の人びとをも含めて考えることにより、人が創り出す社会についてより深く理解することができるはずです。自分自身の興味関心を大切にしながら、歴史的な思考を育んでいきましょう。 |