閉じる

教員検索

歴史学コース

木村 容子准教授

中世ヨーロッパの歴史は、キリスト教会と世俗社会との密接な関わりの中から生まれました。教会や広場でおこなわれた托鉢修道会の説教には王侯貴族から庶民まで参加し、キリスト教理念と社会の現実とがせめぎあう場となりました。そうした説教というメディアに注目して、イタリア都市を中心に、当時の人々の暮らしや信仰、知の歴史について研究しています。

所属 研究院人文科学系
人文社会学領域
学位 博士(文学)
研究分野 西洋史
イタリア中世史
担当経験のある科目(授業) 西洋史概論
西洋史特殊研究
西洋史演習
学科・コース 歴史学コース
担当課程 博士前期課程
研究内容の詳細 中世ヨーロッパの歴史は、キリスト教会と世俗社会との密接な関わりのなかから生まれました。教会や広場でおこなわれた托鉢修道会の説教には王侯貴族から庶民まで参加し、キリスト教理念と社会の現実とがせめぎあう場となりました。そうした説教という「中世最大のメディア」に注目して、イタリア都市を中心に、当時の人々の暮らしや信仰、知の歴史について研究しています。現在は特に地理的距離や修道会の垣根を超えた、ヨーロッパ内での説教写本や初期印刷本の広がりとそのネットワークについて関心をもっています。
指導可能分野 西洋史
これまでに指導した
修士論文題目
中世スコットランド独立戦争期における城と王国統治-ロバート1世を中心に-
キーワード 西洋史、イタリア史
受験生へのメッセージ 西洋史には、それまで当たり前と考えられてきた「男らしさ/女らしさ」を歴史的につくられたものとして考察の遡上にのせたジェンダー史のように、私たちが普段意識しない「当たり前」を見つめなおす、さまざまな「歴史の見方」が登場してきました。これからも社会の変化とともに、新しいアプローチが生まれてくることでしょう。みなさんも、尽きることのない、過去との対話に参加しませんか。