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歴史学コース

佐藤 有希子准教授

美術の歴史を考える、美術史学という学問分野を研究しています。なかでも仏教に関する美術が専門です。対象地域は中国、朝鮮半島、日本を主としています。七福神のメンバーとしても知られる毘沙門天を中心に、毘沙門天がどこで成立し、どのように信仰され、またどのような美術作品が生み出されたのか、という問題について最近まで研究してきました。これからは奈良の仏教美術に着目しようと考えています。

所属 研究院人文科学系
人文社会学領域
学位 博士(文学)
研究分野 日本美術史
東洋美術史
担当経験のある科目(授業) 日本の美と芸術
日本美術史概論
日本美術史演習
学科・コース 歴史学コース
比較文化講座
担当課程 博士前期課程・博士後期課程
研究内容の詳細 7世紀から13世紀頃までを中心として、東アジア全域を対象に仏教彫刻の造形と歴史について研究しています。なかでも毘沙門天図像の成立と展開について考察を行ってきました。最近は、毘沙門天の研究に並行して、平安時代後期における法隆寺の美術にも注目しています。
指導可能分野 仏教美術史(日本・中国・韓国)
これまでに指導した
修士論文題目
法隆寺金堂薬師如来坐像に関する研究
文化庁蔵「酒飯論絵巻」研究
中世日本における異界表象に関する一考察
キーワード 美術史、彫刻史、仏教史
受験生へのメッセージ 美術史学は、世界の各地域でつくられた美術作品から歴史を考える学問です。美術作品は単に我々の目を楽しませてくれるだけのものではなく、先人たちの知性とわざが凝縮し、昇華した歴史的な「たからもの」そのものです。往々にして世間一般には知られていないその価値を解明し、人々に伝えることが美術史学の目的のひとつといえます。あなたの好きな美術作品は、いつ、どこで、どのように、誰によって、なぜつくられたのでしょう。作品の前で一緒に考えてみませんか。