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地理学コース

吉田 容子教授

都市社会地理学が専門です。とくに、ジェンダー関係をはじめ空間に刻まれた諸権力の様相を浮き彫りにすることに取り組んでいます。具体的な調査地として国内の米軍基地所在都市(沖縄、佐世保、岩国など)を対象に、ジェンダーやセクシュアリティの視点から、基地周辺歓楽街の成立過程をめぐる多様な権力の関係を明らかにしたいと思っています。

所属 研究院人文科学系
人文社会学領域
学位 博士(文学)
研究分野 都市社会地理学
担当経験のある科目(授業) 地域の人と暮らし
人文地理学概論
社会地理学特殊研究
学科・コース 地理学コース
社会人間学講座
担当課程 博士前期課程・博士後期課程
研究内容の詳細 専門分野は人文地理学、とくに社会地理学です。人文地理学の重要な研究対象である空間は、社会や私たちを入れる単なる容器ではありません。空間内においては多様な行為主体の間で関係性が紡ぎ出されることから、権力が作用する場として空間を捉えることができます。したがって、空間がどのようにつくり出され・どのような意味を与えられるのか、空間をだれが占拠し・そしていかに占拠するのか、権力作用の場としての空間の解明が必要です。こうした空間の考え方に依拠し、具体的な研究として、日本の敗戦後、連合国軍が進駐した地区周辺に歓楽街が形成された経緯に着目し、歓楽街という空間において作用し影響を及ぼした政治権力の存在を明らかにすることを試みています。
指導可能分野 社会地理学/都市地理学/経済地理学
これまでに指導した
修士論文題目
茶産地の維持に果たす農家ネットワークの役割
奈良県吉野地域における木材加工業の生産構造の変化
三田市ワシントン村における住宅地開発と住民によるまちなみ管理
これまでに指導した
博士論文題目
メンタルヘルスの地理学の構築
Location Patterns of R&D Institutions Based on the Spatial Relationships of Intra‐firm Organizations
キーワード 人文地理学、都市地理学、社会地理学、フェミニスト地理学、ジェンダー地理学
受験生へのメッセージ 高校までの学びは大学までの学びの基礎となります。では、学ぶ姿勢は同じでよいでしょうか? 高校までは正解の出し方を教わる受動的な学びの姿勢でしたが、大学では、興味・関心があることについて自ら問題や課題を見つけて学んでいく能動的な姿勢が求められます。ですから、大学の4年間で何を学ぶのかは、あなた自身が決めてよいのです!