日本アジア言語文化学コース
大平 幸代教授
中国の魏晋南北朝期の文献を読んでいます。中国中古世界のリアルは、現代よりずっと寛容です。仙人も幽霊も妖怪も存在感たっぷり。生身の人だって驚嘆すべき言動をします。エッ!そんなのあり?読めば読むほどディープな世界が広がっていくので、やめられません。いっしょに古典散策はいかが?
所属 | 研究院人文科学系 言語文化学領域 |
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学位 | 博士(文学) |
研究分野 | 中国文学 |
担当経験のある科目(授業) | 中国言語文化学概論 中国文学講読 中国文学演習 |
学科・コース |
日本アジア言語文化学コース 比較文化講座 |
担当課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究内容の詳細 | 魏晋南北朝期の詩文、説話および文化事象の研究。漢末から南北朝の動乱の中、どこでどのような文化接触が起こり、人々の思考様式や言語表現にいかなる変容がもたらされたのか。さまざまなジャンルの文献資料を読み解き、具体的な事例を多面的に見ることにより、六朝士人の心性を明らかにしたいと考えています。近年は特に、地理書(地方志)にみえる山水描写や神怪説話、『世説新語』の編纂状況、歴史叙述のありかたに関する考察を中心に研究を進めています。 |
指導可能分野 | 中国古典文学 |
これまでに指導した 修士論文題目 |
六朝期における仏教説話の展開 |
これまでに指導した 博士論文題目 |
六朝詩歌における空間表現様式 中国西晋期における隠逸文学の展開について |
キーワード | 魏晋南北朝期の学術と文章表現 |
受験生へのメッセージ | 大学では、効率のよさは一旦おいて、「知る」ことに貪欲になりませんか?教科書的な知識の整理ももちろん必要ですが(だから受験勉強も大切)、気ままな寄り道こそ大学での学問の醍醐味です。自分の限界も学問の領域もふみこえて、読んだり、書いたり、調べたりすることを楽しんじゃいましょう。 |