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日本アジア言語文化学コース

野村 鮎子教授

中国文学、特に明清文学をジェンダーの視点から研究しています。中国文学というと、漢文など堅苦しい男性の学問というイメージをもつ人が多いのですが、実は母親や妻、子どもをテーマにした抒情的な作品がたくさんあります。特に、明清の哀悼の詩や散文ではこの「情」の表出が顕著になります。近年は夫が亡妻を追憶した文学に着目しています。

所属 研究院人文科学系
言語文化学領域
学位 博士(文学)
研究分野 中国文学
中国女性史
担当経験のある科目(授業) 中国文学演習
中国文学講読
ジェンダー言語文化学特殊研究
学科・コース 日本アジア言語文化学コース
比較文化講座
担当課程 博士前期課程・博士後期課程
研究内容の詳細 中国文学、特に明清の詩文を研究しています。近年は亡妻哀悼のために作られた詩文など、明清文学の中で女性がどのように表象されているかに焦点を当てて論文を書いています。この研究をする上で欠かせないのは、古代から現代までの中国の家制度や女性の社会的地位に関する知識です。そのため、中国女性史・ジェンダー史に関する研究も行っています。台湾の女性史や台湾のファミニズム文学、LGBT文学にも関心をもっています。
指導可能分野 中国文学(特に明清)/中国女性史/台湾女性史
これまでに指導した
修士論文題目
『影梅庵憶語』に描かれた董小宛像をめぐる考察
沈従文小説研究―『阿麗思中国遊記』を中心に―
中国残留孤児の女性―「童養媳」との関わりから-
これまでに指導した
博士論文題目
中国の近代化と女性をめぐる言説の研究
河南における纏足開放運動の展開―天足会と放足処を中心に―
明清江南女性文學の位相
キーワード 中国文学、中国女性史、ジェンダー
受験生へのメッセージ 中国三千年は豊饒なる文学の海が広がっています。この海に一緒に漕ぎ出してみませんか?オールは二本。一本は受験で身に着けた漢文句法が役立ちます。もう一本は大学の初修外国語で習う中国語です。