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日本アジア言語文化学コース

尾山 慎准教授

日本語の中でも特に文字表記、そして発音について研究しています。日本語は世界でも珍しい多文字言語で、漢字、平仮名、片仮名、アラビア文字、アルファベットまで、五種類交ぜることさえあります。こういった日本語文字表記のルーツ、黎明はなんだったのかということを解き明かしたいと思っています。

所属 研究院人文科学系
言語文化学領域
学位 博士(文学)
研究分野 言語学
文字論
担当経験のある科目(授業) 国語学概論
国語史概論
学科・コース 日本アジア言語文化学コース
比較文化講座
担当課程 博士前期課程・博士後期課程
研究内容の詳細 漢字を中心とする日本語の文字、表記、音韻の研究をしています。日本語は最初漢字だけで記すところから始まりましたが、平仮名、片仮名をも生みだし、かつそれらを交ぜるなどして複数の表記方法を同時に併存させるという世界的にみても希な方法をとってきました。しかもそれが、和歌、日記、物語、公文書など、メディアにあわせて棲み分けられたりもしていたようです。現在は、漢字平仮名交じりを基本とするというところへ落ち着きましたが、そこへ至る経緯や展開を詳細に記述するべく、いまは、黎明の時代である奈良時代を中心に研究を進めています。
指導可能分野 日本語学/文字論/表記論/日本語音韻論/日本語語彙史論
これまでに指導した
修士論文題目
文字化されることば―〈役割表記〉の世界―
訓仮名と上代特殊仮名遣い
一字漢語「的」について――主に前接する二字漢語を巡って
これまでに指導した
博士論文題目
上代日本語における仮名表記論
キーワード 文字、表記、音韻、万葉仮名、訓、節博士、声明、四声
受験生へのメッセージ 人文学も科学ということ(科学とおもっていない人が多いかもしれませんが)をふまえつつ、客観的で論理的な思考を身につけて欲しいです。それでいて、二者択一、あるいは一つの答えがあるとおもって臨まず、様々な仮説に囲まれて思索を巡らす経験を積んで下さい。答えがすぐに出ないことこそ楽しめる四年間であってほしいと思います。