日本アジア言語文化学コース
吉川 仁子准教授
日本近代文学、特に夏目漱石の作品の研究をしています。後期の漱石作品が同時代の思想とどのように共鳴し、どのような独自性を持ったかに関心を持っています。
所属 | 研究院人文科学系 言語文化学領域 |
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学位 | 修士(文学) |
研究分野 | 日本近代文学 |
担当経験のある科目(授業) | 近代国文学講読 近代国文学演習 |
学科・コース |
日本アジア言語文化学コース |
担当課程 | 博士前期課程 |
研究内容の詳細 | 日本近代文学、特に夏目漱石の作品研究。後期作品における漱石作品の問題を、同時代心理学・哲学への漱石の関心を踏まえて検討している。近年は、奈良ゆかりの作家である志賀直哉と、志賀に師事した池田小菊を研究対象とし、志賀を中心とした奈良の文学空間の考察や、池田小菊に体現される地方作家・女性作家の抱える困難についての考察を行っている。 |
指導可能分野 | 日本近代文学 |
これまでに指導した 修士論文題目 |
小川未明「黒い旗物語」論――「町の人々」の意識に着目して 里見弴の大正期作品における「まごころ哲学」と恋愛のイデオロギー―『多情仏心』と『今年竹』を中心に― 尾崎翠「第七官界彷徨」「歩行」における〈少女〉像―小野町子という「女の子」の位置― |
キーワード | 日本近代文学、特に、夏目漱石の作品研究、 奈良ゆかりの作家である志賀直哉の研究、 志賀に師事した女性作家池田小菊の研究、 関西の出版社である全国書房の研究 |
受験生へのメッセージ | 例えば、作品解釈のために、一つのことを知ろうとする時、必要なことだけを調べるのは難しく、たくさんの失敗や無駄に見えることを繰り返し、試行錯誤するうちに、本当に知りたいことに辿り着けます。そして失敗や無駄に見えたものが、自分の世界を広げてくれるのです。なんという贅沢!一緒にその贅沢を楽しみましょう。 |