ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
市川 千恵子教授
イギリスの近代・現代の文学を中心に研究しています。現在の関心は、19世紀末から20世紀初頭の労働者階級の表象や、労働者階級出身の女性作家です。中流階級の作家が文壇の中心であった当時、彼女たちは周縁的な存在でした。時空を超えて、わたしたちがその言語表現から彼女たちの思いや希望を読み取り、受け止めるという営為は、とても刺激的です。
所属 | 研究院人文科学系 言語文化学領域 |
---|---|
学位 | 博士(人文科学) |
研究分野 | イギリス文学・文化 |
担当経験のある科目(授業) | イギリス地域文化論演習 イギリス言語文化史概論 |
学科・コース |
ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース 比較文化講座 |
担当課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究内容の詳細 | イギリスの近現代を中心に、ジャンル横断的に研究している。特に、ジェンダー構造、ボディ・ポリティクス、女性のネットワーク形成の様相を検証している。近年は労働者階級女性の声の獲得を執筆活動から分析することを研究課題としている。 |
指導可能分野 | イギリス文学(特に19世紀から20世紀初頭)、ジェンダー研究、活字文化研究 |
これまでに指導した 修士論文題目 |
A Study of Mrs Dalloway A Study of Dracula |
これまでに指導した 博士論文題目 |
Virginia Woolf's Social and Political Awareness: Emotion, Gender, and Anti-Totalitarianism |
キーワード | イギリス文学・文化、女性作家、小説、ジェンダー |
受験生へのメッセージ | 文学は様々なアプローチを可能とする包容力のある領域です。授業では、19世紀から20世紀のイギリス小説を原著で読みながら、英語表現の背後にある時代の文脈や人々の心理的動きなどを中心に多角的に考察しています。学生は主体的に天候・自然描写と登場人物の心理描写の連動や、語りの構造、ジェンダー、東洋の表象などのテーマを取り上げ、授業内で活発に議論をしています。 |