ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
齊藤 美和教授
近代、特に16~17世紀のイギリス文学 ・文化を研究しています。文学とは、作り話の意だと解されているかもしれませんが、近代初期には、虚と実を区別しようという意識は、今ほど強くありませんでした。歴史と伝説、科学と宗教、論説と物語が混然一体となった当時の豊かな文学に触れていると、社会システムや科学技術がどれほど発達しようとも、根っこのところは「人間って変わらない」と(少しほっとしながら)実感します。
所属 | 研究院人文科学系 言語文化学領域 |
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学位 | 博士(文学) |
研究分野 | イギリス文学・文化 |
担当経験のある科目(授業) | イギリス文学テクスト論演習 表象文化論概論 イギリス文学テクスト論特殊研究 |
学科・コース |
ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース 比較文化講座 |
担当課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究内容の詳細 | イギリスの近代文学を中心とする詩やエンブレム、伝記/自伝文学の研究。近年の研究テーマ(発表タイトル):「すっぴん崇拝と初期近代の化粧談義」、「病床の「世界」と出産のメタファー:ジョン・ダン『周年追悼詩』」、「〈取り換え子〉として読む『ゴブリン・マーケット』」、「テニソン「シャーロットの姫」にみる芸術する女の運命」、「王立協会と近代初期イングランドにおける伝記観」など。 |
指導可能分野 | イギリス文学 |
これまでに指導した 修士論文題目 |
Ambiguity in John Keats’s Lamia Mapping the Poetry of Elizabeth Bishop A Study of At the Back of the North Wind |
キーワード | 近代英国の文学・社会・思想、伝記、英米詩、英文学 |
受験生へのメッセージ | 担当しているイギリス文学の授業では、仮面、変身、夢、エンブレムなど、学期ごとに様々なトピックを立てて作品を選び出し、読解・分析しています。また、翻訳にチャレンジする授業では、一つの言葉がもつ語源、音の響き、イメージなどについての知識も深めながら、原作の表現にピタリとはまる訳語を見つけた時の喜びを、学生の皆さんと共有できればと考えています。 |