ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
須賀 あゆみ教授
どうしたら自分の思いを相手にうまく伝えられるのか。日頃よく考えさせられる問題です。その一端を明らかにすることができればと思いながら、日常会話の研究をしています。特に、人やモノを指すことばのバリエーションに注目し、会話のその場でなぜその表現が使われるのかを考察しています。音声・動画データを用いて、会話の状況や会話者の様子を観察しながら分析を進めることはとても楽しいです。
所属 | 研究院人文科学系 言語文化学領域 |
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学位 | 博士(文学) |
研究分野 | 英語学 言語学 |
担当経験のある科目(授業) | 英語学概論 英語学講読 英語対照論演習 |
学科・コース |
ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース 比較文化講座 |
担当課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究内容の詳細 | 会話の中で用いられることばに注目し、相互行為の文脈を考慮しながら、なぜ、その場で、その表現が使用されるのかを考察しています。主に、指示表現や照応表現がどのような規範に基づいて選択されるのかを明らかにすることを目指し、会話分析の手法を用いて、日本語と英語の自然会話を観察しています。特に、話し手と聞き手が協働で行なう修復現象や、話し手が聞き手に共感を求めるストーリー・テリングの分析を通して、指示表現や照応表現には、単に話し手が何(誰)を意図しているのかを明確に伝えるためだけでなく、話し手のスタンスや感情を示したり、会話の構造や方向性を示唆するために用いられる側面があるということを考察、検証しています。 |
指導可能分野 | 談話研究/会話分析/語法研究 |
これまでに指導した 修士論文題目 |
On Indefinite This in English Demonstratives On the Usage of Epistemic Must and Will Voice and Perspective in Free Indirect Discourse |
キーワード | 言語学、談話研究、会話分析、語用論、指示表現 |
受験生へのメッセージ | 将来何をやりたいのかもう決まっているという人もじっくり考えたいという人も、大学に入ってから、自分が「おもしろい!」と思う学問領域に出会えることがあります。ですので、今のうちから自分の可能性を狭めずに幅広く学んでほしいと思いますし、大学生になってからもその姿勢を忘れずにいてください。みなさんとご一緒に勉強できる日を楽しみにしています。 |