ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
高岡 尚子教授
おもにフランス19世紀小説を研究対象にしています。なかでも、ジョルジュ・サンド(小説『愛の妖精』が有名)の作品と思想、生活(サンドが住んでいたフランス中部地方の習俗なども)について学び、考えています。同時に、ジェンダーと文学についても研究しています。いま関心をもっているのは「ケア」「ユートピア」「ディストピア」といったテーマ群です。フランスの現代フェミニズム小説にも注目しています。
所属 | 研究院人文科学系 言語文化学領域 |
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学位 | 博士(文学) |
研究分野 | フランス文学/ジェンダーと文学 |
担当経験のある科目(授業) | フランス言語文化史概論 ジェンダー言語文化学概論 フランス文学テクスト論演習 |
学科・コース |
ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース 比較文化講座 |
担当課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究内容の詳細 | フランスの近代小説とジェンダー構造の研究。特にジョルジュ・サンドのなど19世紀の作家と作品を出発点として、当時の政治・経済・文化状況・ジェンダー構造などを総合的に捉える。近年は「ケア・文学・ジェンダー」が主要な考察テーマ。 |
指導可能分野 | フランス文学(とくに近現代文学およびジェンダーに関わるテーマ) |
これまでに指導した 修士論文題目 |
ジョルジュ・サンド『魔の沼』と『愛の妖精』をめぐる考察 近代日本におけるモーリス・メーテルランクの受容 プルースト『失われた時を求めて』における錯覚の描写:科学と芸術の分岐点 |
キーワード | ケアの倫理と文学、ユートピア/ディストピア文学、ジョルジュ・サンド、フランス文学、ジェンダー、19世紀フランス文学 |
受験生へのメッセージ | フランス語を勉強し始めたのは、大学1年生のときでした。それからずーっと、フランス語を聞き、話し、読み、考えて今に至ります。大学に入って初めて見聞きしたことが頭と身体の糧になることがあって、新しい外国語(フランス語)や知らなかった学問(ジェンダー)との出会いはそのひとつかもしれません。奈良は外国からの観光客が多く訪れる町ですが、じつは、フランス語話者がとても多いのです。その理由を考えてみるのも楽しいです。 |