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ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース

中川 千帆教授

アメリカの文学を主に研究しています。特に幽霊や恐ろしい怪物が出てくる(かもしれない)ゴシック小説や犯罪小説の中で、女性がどのような役割を担っている/担わされているのか、女性が現実の社会で直面する問題がどのように描かれているのか、ジェンダーやセクシュアリティの問題がどのように表れているのかを考えています。

所属 研究院人文科学系
言語文化学領域
学位 Ph.D. (English)
研究分野 アメリカ文学
ゴシック小説
担当経験のある科目(授業) アメリカ文学テクスト論演習
アメリカ地域文化論演習
学科・コース ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
比較文化講座
担当課程 博士前期課程・博士後期課程
研究内容の詳細 英米ゴシック文学、特に女性ゴシック小説、19世紀後半から20世紀の女性アメリカ文学の研究。ゴシック小説の建築構造物(城や邸宅)が表現する恐怖やヴァンパイア表象をジェンダーやセクシュアリティに注目して研究している。また最近は、犯罪小説に焦点を当て、カントリハウスミステリなどをジェンダーと家庭空間の問題として捉え、時代的・社会的背景を考える一方、女性探偵たちの表象をも研究している。研究対象とする作家は、メアリ・E・ウィルキンス・フリーマン、イライア・ピーティ、イーディス・ウォートン、シャーリー・ジャクスン、ジョセフィン・テイ、パトリシア・ウェントワース等。
指導可能分野 ゴシック小説/19世紀~20世紀のアメリカ女性文学/犯罪小説/ホラー小説・映画
これまでに指導した
修士論文題目
Resurrection of a Woman in “Morella,” “Ligeia,” and “The Fall of the House of Usher”
Why Does “It” Have to Be Female?—Children and Parents in Stephen King’s It
Claude’s Unappeased Longings—An Analysis of Queerness in One of Ours—
キーワード アメリカ文学、女性文学、ジェンダー、セクシュアリティ、ゴシック小説、心霊主義、病、自己、家、犯罪小説
受験生へのメッセージ 小説を読むと、世界が広がります。英語で小説を読むと、その世界はもっと広くなります。大学で文学を研究することは、読む楽しみを学ぶことだけではなく、歴史や文化を学び、そしてさまざまな角度から分析することで自分たちの足元を確認することでもあります。文学研究をすることで広がる世界を皆さんに経験してもらいたいと思います。