教育学・人間学コース
栁澤 有吾教授
出生前診断と障害者差別、災害と共感の遠近法、国際関係と戦争の倫理などの応用倫理学的課題のほか、道徳教材批判やパブリックアート批評などが主要な研究テーマですが、その考察を通して、「差異と平等」、「個人と共同体」、「価値の内在性と超越性」、「記憶と歴史」、「世界経験と身体」などの原理的問題に取り組んでいます。
所属 | 研究院人文科学系 人間科学領域 |
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学位 | 修士(文学) |
研究分野 | 哲学 倫理学 |
担当経験のある科目(授業) | 現代の倫理 哲学概論 人間存在論特殊研究 |
学科・コース |
教育学・人間学コース 社会人間学講座 |
担当課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究内容の詳細 | 差異と差別、戦争違法化とその例外、規則遵守とその限界など、倫理的な枠組みとその限界(あるいは境界領域)について考察することによって、わたしたちの倫理的な感覚や思考の根底にあるものに問いかけていくことが課題です。具体的には、出生前診断と障害者差別などの生命倫理学的テーマ、原爆投下やドイツ航空安全法などの戦争倫理学的テーマ、「手品師」「星野君の二塁打」などの道徳教材の批判的検討、パブリックアートや記念碑などの公共性とアートをめぐる諸課題といったものに取り組んでいます。 |
指導可能分野 | 哲学/倫理学 |
これまでに指導した 修士論文題目 |
マイスター・エックハルトにおける知性と恩寵―ドイツ語説教9番を中心に― 行為における動機の対立とその検討―動物利用の問題に着目して― ケア論における「負担」概念の検討 |
これまでに指導した 博士論文題目 |
教育的な思慮深さとタクトの涵養の可能性:ヴァン=マーネンの教育学を手がかりに 争異と沈黙―リオタールにおける「文の哲学」についての倫理学的研究― |
キーワード | 倫理学、応用倫理学、現象学、道徳教育 |
受験生へのメッセージ | 自分に関係のあること(自分を呼んでいるもの)を見つけることは、人生の課題であると同時に学びの課題でもあります。出発点は「面白い」でも「なんだか気になる」でも何でも構いません。それについて粘り強く問い続けることが大切です。その途上で、「そもそも…」と問わずにはいられなくなったとき、あなたは哲学の扉を叩いているのです。 |