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ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース

森田 俊吾講師

フランス詩のリズムと韻律について研究しています。一文の長さや強く発音される箇所、韻の踏まれ方などに耳を傾けると、それらが単に音の響きの美しさだけではなく、作品のテーマや内容とも深く結びついていることに気付かされます。そうした要素に気を配りながら、詩を楽譜のように読み、楽しんでいます。また、こうしたリズムをどのように翻訳して伝えるかについても日々考えています。

所属 研究院人文科学系
言語文化学領域
学位 博士(フランス文学・文明)
研究分野 フランス文学
フランス詩
担当経験のある科目(授業) フランス地域文化論特殊研究
フランス文学テクスト論講読
学科・コース ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
担当課程 博士前期課程
研究内容の詳細 フランスの文学作品、主に近現代のフランス詩に関するリズムと韻律理論の研究を行っています。フランスの言語理論家アンリ・メショニックのリズム・翻訳理論を基軸としながら、詩のリズム要素(連続するアクセント、イントネーション、脚韻など)がどのように認識され、それがどのように翻訳できるのかということについて関心を持っています。また、20世紀以降のフランス詩が積極的に海外の詩文化を取り入れてきた点を考慮し、英米詩、ロシア詩、日本の短詩型との関わりにも焦点を当てて研究を行っております。
指導可能分野 フランス文学/20世紀言語理論
受験生へのメッセージ 詩を扱う授業では、詩の言葉を「聴く」ことを大切にしています。音の反復や単語の配置など、一人だけでは気付きにくいところも、受講者全員で意見を出し合いながら読み進めていくと、思いもしなかった新たな視点や考えがたくさん生まれてきます。そうしたみんなの意見を「聴く」ことも、新鮮で楽しい体験になると思いますので、普段あまり詩を読んだことがない方も、遠慮せずにぜひ遊びにきてみてください。