ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
児玉 麻美准教授
19世紀前半のドイツ語圏における文学と政治の関わりについて研究しています。「よくない世界に生きている作家は、作品の力で世界を“よく”できるのか?」ということに関心があります。最近は「笑いの力でよりよい世界を作れるか?」というテーマも気になっています。
所属 | 研究院人文科学系 言語文化学領域 |
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学位 | 博士(文学) |
研究分野 | ドイツ文学 |
担当経験のある科目(授業) | ドイツ地域文化論講読A ドイツ言語文化論演習A ドイツ語Ⅰ |
学科・コース |
ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース |
担当課程 | 博士前期課程 |
研究内容の詳細 | 18世紀後半(レッシング、レンツ、クリンガー等)から19世紀前半(グラッベ、レーナウ等)にかけてのドイツ文学を研究しています。ファウスト文学のヴァリエーション、文学と政治の関わり、歴史劇における自然表象などのテーマに取り組んでいます。 |
指導可能分野 | ドイツ語圏の文学 |
受験生へのメッセージ | 「自分が独裁者だったら、どうやって人々を支配するか?」ということをよく考えます。というと、なんだか独裁者を目指している危険な人みたいですが……もちろん、その出現を防ぐためです。最悪の状況を予想し、先回りして対策を講じることによって、歴史の悲劇は回避できるはず。しかし、現実は往々にして私たちの想像を上回ってきます。 「この先、私たちの世界はどうなるのか?」という、漠然とした不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。その答えに接近するための道しるべのひとつが、文学の研究ではないかなと私は思っています。一緒に奈良女で文学を学び、生じうる最悪の事態に備えましょう! |