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ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース

笹本涼子准教授

主に英語と日本語を対象に、言語学・英語学、そしてレセプション研究という観点からコミュニケーションに関する研究を行っています。特に、コミュニケーションがことばだけでなく視聴覚を通じたマルチモーダルなものであることに注目し、感覚や感情の伝達に関する研究に力を入れています。最近では、オノマトペや絵文字、GIFスタンプを用いた感情の伝達や、テロップを通じた「画面上の文字」に関する語用論的なアプローチを探求しています。

所属 研究院人文科学系
学位 博士 (Doctor of Philosophy)
研究分野 英語学、 言語学、 レセプション研究
担当経験のある科目(授業) 英語構造論特論
言語表現論演習
学科・コース ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
担当課程 博士前期課程・博士後期課程
研究内容の詳細 主に英語と日本語を対象に言語学、英語学、そしてレセプション研究を専門としています。研究テーマは、語用論、特に関連性理論という認知語用論という枠組みでオノマトペやテロップ、視聴覚翻訳、言語・非言語コミュニケーションの分析を行っています。 コミュニケーションが言語だけでなく視聴覚を通じたマルチモーダルなものであることに注目し、感覚や感情の伝達に関する研究に力を入れています。最近では、オノマトペや絵文字、GIFスタンプを用いた感情の伝達や、世界的に利用が増えているテロップを通じた「画面上の文字」に関する語用論的なアプローチを探求しています。 また、一対一のやコミュニケーションだけでなく、SNSなどにみられるように不特定多数を念頭においたコミュニケーション場面がより身近になってきています。オンラインでのコミュニケーションが活動の核となっているオンライン・コミュニティも数多くあり、コミュニケーションが人をどう結びつけるのか、興味や感情を共有することで人は何を得るのかを認知語用論の枠組みで考えます。 このように語レベルでの語用論分析を超え、多様な学際的な視点からコミュニケーションの本質を解明していくことを目指しています。
指導可能分野 言語学・英語学、認知語用論、視聴覚翻訳、レセプション研究
これまでに指導した
修士論文題目
On the Use of Nonstandard Language in Impact Captions in Japanese Television Media (前任校における指導実績)
これまでに指導した
博士論文題目
Personalised Headnotes - Investigating Comprehension and Appreciation of Humour in Subtitled Chinese Comedies.(前任校における指導実績)
Helping instructors activate learners’ oral pragmatic competence in the L2 classroom. (前任校における指導実績)
Understanding Thai fansubbing: collaboration in fan Communities translating a Korean TV show. (前任校における指導実績)
キーワード 認知語用論、発話解釈、コミュニケーション、オノマトペ、テロップ、絵文字、ビジュアルコミュニケーション、意味論・語用論、推論、話者の意図、視聴覚翻訳、経験的信頼と経験的警戒
受験生へのメッセージ 言語学や英語学、レセプション研究では人間がどのようにお互いを理解し合うかということを学びます。 コミュニケーションの本質を探求することで、ことばだけでなく、非言語コミュニケーションとはなにか、どのように印象や感情を伝えるのかなどについても深く理解できるようになります。話し手の意図をきちんと理解するために、私たちは常にことばだけでなく表情や声色その他の文脈情報を考慮しながら推論をしています。ことばの研究は日常の中で何気なくやっていることに大きな気づきがある学問です。一緒に言葉とコミュニケーションについて考えてみませんか?