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大学院のお知らせ

和田 積希

在学中は、18世紀オーストリアの政治や周辺諸国との関係性について研究をしました。想像力を膨らませながら、史料をこつこつと読み進めていく、楽しくも地道な講読や情報整理などの経験が、研究者としての基礎を形作ってくれました。

現在は、近代京都の美術工芸について研究をしながら、大学附属博物館の学芸員として作品調査や展覧会企画に関わっています。数年前に現在の所属大学で博士号も取得しました。学生や一般の方々に、作品の魅力やその背景にある歴史の奥深さを、モノをベースに語っていく仕事は、歴史研究とはまた違った面白さがあります。また、近代化にあたり西洋と深く関わりをもつ京都を考えるうえで、在学中の研究は大きな意味をもっています。

大学院は、知識を蓄え、研究者見習いとして様々な経験ができる貴重な時間です。ぜひ、主体性をもって、同級生と切磋琢磨し、優しくも厳しい先生方に食らいついて何でもチャレンジをして、充実した大学院生活を送ってください。