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大学院のお知らせ

軽部 利恵

 私は書かれたもの・ことば全般に興味があり、国語学(日本語学)の中でも、万葉集や木簡といった奈良時代の文献の、文字・表記を研究しています。大学院の演習では、主に、研究に必要な資料の読み方、ことばの意味を分析し記述する方法を学びました。また、奈良国立博物館では経典の識語を読む中で巻物や掛軸の扱いを学び、奈良文化財研究所では出土したばかりの木簡を釈読するという、得難い経験を積みました。論文執筆の際には、指導教員の尾山先生をはじめ、愛のある御指導をいただき、投稿した論文は学会賞を受賞しています。大学院での勉学は、純粋に楽しく、奈良女は「研究したい」というピュアな気持ちを応援してくれるところです。修了後は、半年間、日アの教務補佐員を勤め、現在は、実践女子大学の文学部国文学科で、専任助教として働いています。歴代の助教はもれなく“すごい人”たちです。私も先輩助教たちと肩を並べられるよう、日々研究を続けていきます。